元プロ野球阪神の選手で専大北上高では主将として夏の甲子園に出場した盛岡市西仙北の団体職員木立章成(きだち・あきなり)さん(45)は、中学硬式野球の北上リトルシニア(北上市、菅原浩一会長)の監督として昨秋から指導している。さまざまなレベルで野球に接してきた経験を踏まえ「楽しむという原点が大事。基礎をしっかり教えたい」と初めて中学野球の指導に打ち込む。

 「1歩目大事に」「強く打とう」。花巻市の花巻球場の屋内練習場に木立さんの明るい声が響く。守備や打撃の基本を実演しながら、選手たちにじっくり教える。ミーティングでは「口角を上げよう。プロ選手はつらい、大変というのを見せない」と説く。

 北上市出身の木立さんは専大北上高が初出場した1991年の夏の甲子園で1番遊撃手としてプレーし、初戦を突破。同年のドラフト7位で阪神に入団し96年まで在籍した。2006年に誕生した社会人チーム、岩手21赤べこ野球軍団の監督も務めたが、その後10年以上野球から離れていた。