宮古市に伝わる国の重要無形民俗文化財の黒森神楽は3日、舞い立ち神事と舞い初めを行い、今年の巡業をスタートした。2月にはポーランドとハンガリーでの海外公演を行うほか、4月に演舞施設の新築も始まる。同神楽にとって重要な一年に向けて、舞い手たちは意欲を高めた。

 同市山口の黒森神社で舞い立ち神事を行った後、山口公民館でシットギ獅子舞込みを披露。舞い手は米粉を水に溶かしたシットギを見学者の額に塗り、無病息災を願った。

 生後4カ月の井田ちひろちゃんと母真理子さん(40)もシットギを塗ってもらい、真理子さんは「御利益があるのでありがたい。一年間病気をせず、無事に過ごしてほしい」と娘の健康を願った。

 神楽衆はその後、約100人の観衆の前で清祓(きよはらい)や岩戸開、山の神舞などを上演。4日からは各家庭を回りながら釜石市まで巡行する。