八幡平市松尾寄木の松尾八幡平地熱発電所は29日、本格的な商用運転を始めた。最大出力は7499キロワットで、国内で出力7千キロワット以上の地熱発電所が稼働するのは1996年以来23年ぶり。一般家庭約1万5千世帯相当の発電量を見込んでいる。

 岩手地熱(同市柏台、資本金26億2647万円、水田幹久社長)が経営する同発電所は敷地面積2・6ヘクタール。地下1500メートル以深にある複数の地熱貯留層から2本の生産井(せい)を通じ地熱を取り出す。蒸気タービン1台、発電機1基、冷却塔1基を備える。

 東北電力に売電し、一部は市内の公共施設で利用される。総事業費は非公表。

 立地は同市と秋田県を結ぶ観光道路、八幡平アスピーテラインの御在所パーキング付近。建設に当たっては周辺の景観に配慮し、外壁を同パーキングに隣接する公衆トイレの外観と同系色にしたほか、施設は道路より3メートルほど低い位置に設置した。