雑煮を食べ、初詣や初売りに繰り出す、いつもと変わらぬお正月。届く年賀状にも「平成31年」の文字。ちょっと違うのは、カレンダーがどれも西暦表示なことか。新元号に関心が高まる

▼元号は、古代中国から伝わった習慣だ。日本では645年の「大化」に始まり「平成」は247番目。明治以降は、皇位継承時に改元する一世一元制となっている。最も長く続いたのが、「昭和」の62年と14日

▼漢字2文字であり、書きやすく読みやすい、過去に使われていない-などに留意して選定作業が進む。これまでは中国の古典(漢籍)から採用するのが慣例だが、日本の古典も選択肢に入れ検討しているという

▼予想の動きも広がる。ソニー生命保険のネット調査では「平和」が最も多く、次いで「和平」「安久」。平和で安心できる世の中に、との願いが込められる。「未来」や「自由」は、いかにも伸びやかな印象だ

▼運転免許証は、外国人の保有が増えていることから、有効期限だけ西暦表示にするつもりだった。しかし「元号を原則に、西暦を併記すべき」との国民意見が多く寄せられ、併記することに。愛着がうかがえる

▼明治維新、大正ロマン、昭和歌謡…。時代が求め、国民が思いを共有する言葉が元号だ。選定プロセスは極秘。芽吹く春に始まる新しい世、ふさわしい名を待ちたい。