一関市は28日、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質汚染牧草の焼却処理を完了したと発表した。完了したのは、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレル以下の牧草で、一関市大東町の大東清掃センターで一般廃棄物と混焼して処理した。一方、濃度が同8千ベクレルを超える牧草や稲わらなどの処理方法は決まっておらず、市は環境省との協議を継続する。

 市は2012年2月、当時の国の放射性物質基準(1キログラム当たり300ベクレル以上)の牧草計1601トンを焼却する予定で処理を開始。だが、同年4月に基準が同100ベクレル以上に引き下げられ、汚染牧草をあらためて調査し、新たに4273トンあることが分かった。

 新たな汚染牧草は14年5月から焼却を始めた。一部をペレットにして減量化し、処理方法が未定の同8千ベクレルを超える牧草29トンを除いた計3141トンを焼却した。費用総額は約4億9千万円となる見込みで、全額が国から補填(ほてん)される。