JR東日本と三陸鉄道は28日、東日本大震災の影響で不通となったJR山田線宮古―釜石間(55・4キロ)で、試運転を開始した。震災後、一般車両の走行は初めてで、新しい車両が徐行して踏切や電気設備の動作を確認。3月23日の三鉄移管とリアス線(163キロ)の全線開通に向け最終段階に入った。

 初日は両社の社員約300人が参加。朝の沿線での住家火災の影響で、約40分遅れで始まり、時速25キロ以下で1往復した。山田町では、災害公営住宅や再建した飲食店や金融機関が並び、復興まちづくりが進む中心部を走り抜けた。

 昨年12月に完成した陸中山田駅では、鉄路復活を待ち望む住民が駆けつけた。同町川向町の中村ワキさん(71)は「津波前のまちが戻ってきた。住民生活に必要な足なので、開通を待っている」と車両を写真に収めた。