東日本大震災の津波で当時の町長や職員らが犠牲になった大槌町の旧役場庁舎の解体工事が進んでいる。解体か保存か、町を二分する中で19日から始まり、既に半分近くを解体。震災後、津波の脅威や教訓を伝え続けてきた建物が間もなく姿を消す。

 作業が進み、内部があらわとなった旧庁舎。重機の音が響き渡る。24日は午前8時すぎからクレーンを使い、屋上に残っていたパラボラアンテナなどを撤去。強風のため、午後3時には作業を終了した。

 町は本体の解体工事に先立ち、外壁の掛け時計など遺物の取り外し作業を15日から開始。19日に西側の壁の解体作業に着手した。町によると、本体解体は早ければ2月初めに終わり、基礎などの撤去作業は2月下旬までを見込む。3月上旬までに埋め戻し、整地作業などを行う予定。