奥州市は、同市水沢ゆかりの先人を顕彰する水沢乙女川(おとめがわ)先人館(同市水沢大町)を3月末で廃止する。施設の老朽化や利用者の減少に伴うもので、展示していたパネルなどは近くの市武家住宅資料館(同市水沢吉小路)に移し、施設は民間への譲渡を検討する。

 同先人館は、旧水沢市が1993年に開設。木造平屋約96平方メートルで、水沢地域を流れる乙女川の近くで生まれ育った地理学者の箕作省吾(みつくり・しょうご)(1821~46年)、神学者の山崎為徳(ためのり)(1857~81年)、北海道開拓の先駆者吉川鉄之助(1859~1931年)の業績を紹介するパネルや写真を展示している。ただし、遺品など歴史的な資料はない。

 市教委歴史遺産課によると、研修室を含めた利用者は2016年度が140人(うち観覧者30人)、17年度が136人(同38人)。18年度も12月末までで189人(同52人)にとどまっていた。