花巻市東和町北成島の成島和紙工芸館で、日本最北の和紙とされる成島和紙の紙すき作業が最盛期を迎えている。

 障子から陽光が差し込む作業場に「パシャパシャッ」と水の音が響く。幅2・4メートルのすき舟に地元産のコウゾと水、のりを混ぜて入れ、竹ひごで編んだ簀(す)と木枠の桁を組み合わせ、コウゾをすくい上げて厚さをそろえる。水温が低い冬はのりの粘りが長持ちし、平らできれいな紙ができる。

 地域唯一の後継者青木一則さん(56)が、母のテイさん(82)と一緒に毎日200~300枚を仕上げる。作業は3月まで続く。