岩手医大付属病院の移転開院が9月に迫る矢巾町内で、マンションやアパートが続々と建設されている。医大生や病院関係者の入居を捉えた賃貸が主流で、着工数は2014~18年の5年間だけで100棟を超える。一方、新規の一戸建ては隣接自治体にシフトする兆しもあり、不動産業界は活況を呈する半面で用地確保が課題となっている。

 新しいマンションやアパートなどの集合住宅はJR矢幅駅と国道4号を結ぶ県道沿い約2キロ圏内に集中する。駅前に建設中の賃貸マンション「コスタ」は5階建て鉄筋コンクリート造り。今月下旬に入居予定で、全30室の多くが予約で埋まっている。

 管理する同町のくらしすた不動産(星洋治社長)によると、同町の集合住宅では過去5年で1LDKタイプは月1万~1万5千円ほど家賃が上がった賃貸物件もある。以前、木造アパートが主流だったが、現在は入居者がオートロックなど安全性の高い物件を選ぶ傾向にあり、高額なマンションが増えている。

 岩手住宅月報を発行するリビング通信社(志田康明代表)によると、矢巾町内の集合住宅の年間着工数は12~15年は22~36棟で推移。16年は15棟、17年は14棟に減ったが、18年は19棟に伸びた。矢巾町の人口約2万8千人からすれば、異例の高水準で推移している。