県内の公立小中学校で、トイレの洋式化がようやく加速しそうだ。4割にとどまっていた実施校は、花巻市が児童生徒用の改修を終えるなど徐々に拡大。2019年度は前年度比2倍となる32校で改修工事を予定する。教育環境改善に加えて災害時の避難所機能充実としても必要とされ、国は補助金の枠を大幅アップする。自治体間でスピードに差はあるが、洋式化は今後数年間で着実に進みそうだ。

 雫石町柿木の雫石中(大倉徹校長、生徒382人)は本年度から洋式化した。今野菜那(なな)さん(2年)は「洋式は落ち着いて使える。以前は掃除も大変だったのでとても快適」と満面の笑み。山内日和(ひより)さん(同)も「明るくきれいで使いやすい。気になる臭いもなくなった」と喜ぶ。

 県内の多くの自治体が洋式化に本腰を入れ始めたのは、文部科学省が16年に行った実態調査がきっかけだった。県内公立小中学校の洋式化率は40・3%。雫石町は県内最低の16・5%だった。結果を受けて町は整備を加速させ、19年4月には62・1%を見込む。

 県教委によると、18年度は県内16校で洋式化事業が行われ、19年度は32校が予定する。加速する背景には、東日本大震災などで指摘された避難所機能の充実もある。高齢者らの使いやすさが求められていた。