ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは今月、地域リーグの中部電力との入れ替え戦に勝ってリーグ残留を決め、今シーズンを終えた。13季ぶりに現場復帰した桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督の下、大型補強を敢行しながら昨季と同じリーグ7位。2年続けてトップリーグ(TL)昇格という目標とかけ離れた現実を突きつけられたチームは何が足りなかったのか。戦いの足跡を検証する。

 昨季通った道を再びたどるようなシーズンだった。第1ステージは2勝5敗(昨季2勝4敗1分け)で5位(同5位)。TLに昇格して地元ワールドカップを迎える望みは早々に断たれ、下位同士で争う第2ステージB組でも1勝2敗と負け越した(同1勝2敗)。

 TLの厚い壁にぶつかることなく終戦を迎えたが、桜庭監督は今季のテーマに掲げた「ボールの継続」を成果に上げ「着実に力を付けた」、WTB小野航大主将も「ボールを持ってアタックする時間は長くなった。昨季より手応えのあるゲームが多かった」と語る。

 ただ、数字は攻守とも昨季を下回る。リーグ10試合の総得点は今季263に対し、昨季は288。総トライは36に対し43。逆に失点、失トライは防御を重視した昨季より増加した。

 この2年の戦績を考えると、来季もTLとの入れ替え戦に進めるリーグ4位が当面の目標となるだろう。この3年間で退団した選手は約40人。大幅なメンバー入れ替えが実を結んだとは言えず、選手育成に力点を置いた長期的な強化策への転換も必要ではないか。

(千葉)