紫波総合高時代にインターハイと国体を制し、昨春に早大自転車部の門をたたいた中野慎詞(しんじ)。2018年は1年生ながら3冠を達成し「しっかり成績を残して波に乗れた」と振り返った。日本連盟のトラック(短距離)強化指定選手に選ばれ「周囲からは(高校時代より)強くなったと言ってもらえるが、自分の中ではまだまだ。世界で戦うにはもう一歩抜け出さなければならない」と表情を引き締める。

 順風満帆の18年だった。いずれもスプリントで7月の全日本学生選手権、8月の全日本大学対抗選手権(インカレ)、9月の福井国体を優勝。強化指定選手「B」入りも果たした。タイムは着実に伸び、「(学生の中で)脚力は抜けている」と関係者をうならせる存在になった。

 ただ、指定選手「A」にはプロの競輪選手が名を連ねる。「Bの中でトップになり、かつAの選手を追い抜かなければならない」と日本のトップ、そして世界を目指す上で、現状に満足していない。

 高校入学後から本格的に自転車に取り組み、わずか3年で全国の頂点に立った。順調に歩を進めているが「五輪に出るだけで満足したくない。出たからにはメダルを取りたい」と明確に目標を掲げる。