花巻市大迫町外川目の農業佐々木孝さん(70)が1979年末から続けてきた、大みそかから元旦にかけて地元・白山神社から別の神社を目指す「元朝裸参り」が、今回で40回目の節目を迎えた。雪が20センチ以上積もったり、氷点下15度まで冷え込む年もあったが意志を貫き通した。佐々木さんは「家族の支えがあったからこそ続けられた」と満足そうな表情でこれまでの足跡を振り返る。

 今回は、猛吹雪のため途中で車での移動をせざるを得なかった2010年の花巻神社(花巻市愛宕)が目的地。リベンジを期し、友人で同市湯口の団体職員高橋秀信さん(40)と挑んだ。

 昨年12月31日の午後8時、白足袋にわらじ、白いさらしを腹に巻いた姿で白山神社を出発、同9時半ごろ約7キロ先の愛宕神社(同市大迫町大迫)に到着した。そこから佐々木さんは歩いて、高橋さんは走ってさらに25キロ先の花巻神社を目指した。

 誰にも明かすことがない願い事を胸に、元朝裸参りを始めたという佐々木さん。「諦めずに続けてきたことは大きな自信になっている。長い距離はもう難しいが、あと5年は続けたい」とすがすがしい表情で話す。