西和賀町の町無形民俗文化財、長松垢離(こり)とりは17日夜、同町湯之沢地区で行われ、下帯姿の男衆が厳寒の沢に飛び込み、一年の無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 地元中学生や神奈川県などから21人が参加。湯之沢公民館で餅をついて体を温めた後、近くの山祗(やまづみ)神社で祈願した。気温は氷点下5度で雪が舞う中、神社から約1キロ先の岩滑(いわなめ)沢まで「わっしょい」と掛け声を掛けながら走り抜けた。

 沢では男衆が手をつないで輪になり「ウオー」と雄たけびを上げて肩まで3度漬かった。参加者は地元住民が用意した直会(なおらい)で交流を深めた。盛岡市上田の岩手大大学院2年石原拓巳さん(24)は「初めて参加したが最高の気分。山登りが好きなので今年一年も安全に楽しみたい」と願った。