歩行数や健康づくりイベントへの参加に応じ、商店街などで使えるポイントを付与する遠野市の健康増進事業が着実に成果を上げている。希望する市民に活動量計を貸与(月額500円)し、ウェブ上で運動量や体組成データを確認できる仕組みを構築。2016年秋の事業開始から利用者は約7倍に増え、歩行数や筋肉量などのデータも上向きだ。「外出が増え、交流の幅が広がった」など活力向上に手応えを感じる市民の輪も広がっている。

 「朝だけで数千歩は歩いた」「今日は体が柔らかいね」。市内11カ所で週1回開催の運動教室。笑顔で健康トークに花を咲かせる高齢者の姿が印象的だ。

 参加者は運動に加え体組成データの計測も行い、運動状況や成果を確認。直近の半年ごとの比較では筋肉量が数百グラム増えた人も多く、同市宮守町の主婦阿部尚子さん(77)は「自分の健康状態が見えるのが楽しい。体調も良くなり、友達も増えた」と笑みを広げる。

 菊池寿市医療連携室長は「利用者の裾野を広げながら、医療費削減効果の見える化や民間資金の活用などにも取り組む」と今後を見据える。活動量計の利用など問い合わせは同室(0198・68・3187)へ。