大相撲の横綱稀勢の里関が引退を表明した16日、県内各地から惜しむ声が上がった。東日本大震災被災地で土俵入りしファンを元気づけるなど、まっすぐな姿勢と人柄で人気を誇った日本出身横綱。県民からはねぎらいや感謝、後進育成への期待が寄せられた。

 稀勢の里関は2017年8月、被災地応援イベント「復興横綱土俵入り」で釜石市鵜住居(うのすまい)町を訪問。力みなぎる所作を見せ、観客約千人を沸かせた。

 同市鵜住居町の臨床検査技師舘鼻悦子さん(60)は「遠目でも体が大きく威厳があった。普段なかなか力士を見ることができない場所にまで来て盛り上げてくれた」と感謝する。

 18年8月に陸前高田市で行われた夏巡業を観戦した同市高田町の臨時職員菊池栄一さん(72)は「日本人横綱がいなくなり非常に残念。16日の(本県出身力士の)錦木関との取組を見たかった」と惜しんだ。