消防庁、県、釜石市は15日、今秋のラグビーワールドカップ(W杯)で試合を行う同市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムでのテロ発生を想定した実動訓練を行った。自衛隊や県警、地元の自主防災組織など40機関の約900人が参加。大会では1万6千人の観戦が見込まれており、関係者が初動対応や避難所運営、多言語対応などを確認した。

 同スタジアムで行われた国際試合で、ドローン(小型無人機)による猛毒のサリン散布と、駐車場で爆発があり、多数の死傷者が出たとの想定で訓練した。スタジアム内に指揮本部や調整所を設置し、各機関からの情報を共有しながら対応を確認した。担当者が同スタジアムから徒歩約15分の高台にある釜石東中に避難者を誘導。同校1、2年生らも校舎内の案内や受け付けを担った。

 佐々木愛佳さん(2年)は「声掛けをしながら誘導した。大勢が一斉に動くことを考えると訓練で備える必要がある」と実感。参加した同市箱崎町の小西勝見さん(68)は「避難案内の情報が聞こえにくかった。誘導を含め、不安がないようにしなければならない」と語った。