国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に昨年登録された大船渡市三陸町の小正月行事「吉浜のスネカ」は15日、吉浜地区で行われた。登録で注目を集める中、住民は今年も変わらぬ行事を展開し、地域の子どもたちの健やかな成長を願った。

 恐ろしい面をまとった24体のスネカが地区内の約300戸を回った。会社員菊地博彦さん(36)宅にはスネカ2体が訪問。「泣くわらしはいねえが」と大声ですごむと、長女莉乃ちゃん(5)と長男翔太ちゃん(3)は泣きながら「いい子にします」と答えた。

 盛岡市から昨年、同地区の実家にUターンし、18年ぶりにスネカを見た菊地さんは「遺産に登録され、改めてこれまで続いてきたすごさを感じた」と古里の誇りが世界に認められた喜びをかみしめた。