大槌町の旧役場庁舎について、平野公三町長は15日の記者会見で、18日に庁舎本体の解体を始めると発表した。町民らの賛否が分かれる中で「粛々と進める」と従来の方針を強調。解体工事の差し止めなどを求める住民訴訟の判決は17日に言い渡されるが、判決後の対応については明言を避け「内容をしっかり聞きたい」と述べるにとどめた。

 平野町長は、旧庁舎内に残る建材類を搬出するため、2階西側の壁面などの解体に18日から着手すると表明。2月中旬ごろまでに本体を解体撤去し、基礎などの撤去作業は2月下旬までを見込む。3月上旬までに埋め戻し、整地作業などを行う。工期は3月25日までを予定する。

大槌旧庁舎遺物取り外し

 大槌町は15日、旧役場庁舎本体の解体に向け、庁舎の遺物を取り外した。庁舎保存を望む遺族が見守る中、東日本大震災の津波到達で止まったとみられる掛け時計、屋上に職員が逃れる際に使ったはしごを外した。町は伝承のため町内の施設に保管し、活用法は今後検討する。