【東京支社】大船渡市出身で、台湾・崇右影芸科技大名誉教授の千葉剛さん(72)は、編集責任者を務めた2019年度用の大学生向け英語教科書「JAPAN EVOLUTION(進化する日本)」で、大船渡市のツバキを紹介した。約30年携わってきた大学生向けの教科書編集は27冊目の今回が最後。千葉さんは「古里への恩返しと被災から立ち上がる人々の姿を学生にも学んでほしい」と思いを込めた。

 教科書は全15章で、大船渡市のツバキや県最高級オリジナル水稲品種金色(こんじき)の風を1章ずつ紹介。別の章では本県の漆産業にも触れた。

 ツバキは大船渡市の花で、東日本大震災からの復興に一役買っている。つばき油の効能のほか、ハンドクリームやリップクリームの新製品が誕生したことを盛り込んだ。

 千葉さんは希望郷いわて文化大使を務めており、「学生がより興味を持ってくれるような話題をいつも探している」と、愛着を込めて郷土の名産を取り上げた。「大船渡への恩返しの思いが強い。震災から立ち上がる人々の強さを学生に学んでほしい」と訴える。