岩泉町小川地区の住民有志は13日、同地区で小川みずまつりを開いた。町全体で開催していた龍泉洞みずまつりが2018年、30回目の節目で終了したが、地区になくてはならないまつりとして単独で存続を決めた。白装束姿の男衆が水の恵みに感謝しながら地区内を巡り、家内安全と無病息災、16年の台風10号豪雨からの復興を祈願した。

 厄年や子どもが生まれたばかりの20~50代男性9人が参加。下帯姿で小本川に入り、おけで頭から水をかぶって身を清めた。その後白装束をまとい、小本川源流でくんだ水を担いで地区内の十数キロを走り抜けた。

 町西部の同地区は台風10号豪雨で関連死を含む8人が犠牲となり、住家90戸が全壊、65戸が大規模半壊した。河川改修や生活橋の仮設などの復旧工事が進む一方、豪雨の爪痕はまだ色濃い。一行は台風で氾濫した小本川に架かる橋を渡るたび「恵みの水に願いあげ奉る」と口上を唱え、地域再生を期した。同地区の会社員山口秀和さん(66)は「まつりが絶やされず続いてよかった。台風もあったので一丸となって地域を盛り上げてほしい」と見守った。