釜石港の2018年のコンテナ取扱量(速報値)は7608TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個)と、17年実績の約2倍に上ったことが分かった。大型荷役機械・ガントリークレーンの導入や道路整備の効果が顕著で、昨年自ら記録した県内港の過去最多を大幅に更新した。企業の利用は今後も増える見通しで、釜石市は19年の目標を1万6千TEUに設定。地域の本格復興をさらに後押しすると同時に、東北の物流拠点港としての地位を高める。

 市によると、18年は過去最高だった17年実績3724TEUの204%に達する見通し。背景には、復興支援の一環で大阪府から無償譲渡を受け、17年秋に本稼働したガントリークレーンの存在がある。従来機の約3倍の荷役能力があり、港湾機能が飛躍的に向上。同年11月には中国と韓国に直接つながるコンテナ定期便も就航し、京浜港と結ぶ航路と併せて輸送チャンネルが広がった。

 道路効果も大きい。八戸-仙台間を縦に貫く三陸沿岸道と、半導体や自動車産業が集積する県南部との横軸となる釜石花巻道路の整備が着実に進展。釜石は両道路の結節点に当たり、ハブ港としての拠点性を高めている。