1971年7月に雫石町上空で発生した、全日空機と自衛隊機の衝突事故の犠牲者を追悼する同町西安庭の「慰霊の森」が、五十回忌を前に大規模改修される。管理する同町の一般財団法人慰霊の森(理事長・猿子恵久町長)が4月から、老朽化していた航空安全祈念塔の解体・新設、慰霊堂の改修を行う予定。遺族や関係者は当時世界最大とされた航空機事故の犠牲者を末永く弔い、惨劇を後世に伝えようと誓いを刻む。

 慰霊の森は、75年10月に整備。町、全日空幹部、犠牲者162人中125人を占めた静岡県富士市などで構成する同法人が管理している。改修される慰霊堂はタイルが剥がれ、祈念塔は壁に亀裂が入るなど老朽化していた。

 町総務課によると、初の大規模改修は老朽化が進む現状と、2020年の五十回忌を前に構成団体から提案があった。工事費は約4400万円を見込む。今年11月の工事完了を目指す。

 開放している4~11月に清掃活動を15年以上続ける同町西安庭の高橋登見男さん(75)は「全体的に老朽化し、改修が必要だと感じていた。慰霊に訪れる人のために自分ができることを続けていく」と思いを新たにする。