日本が開催地枠で既に2020年東京五輪の出場権を得ている男女のホッケー。岩手町出身の女子日本代表DFで、オランダ・HCオレンジレッドでプロ生活を送る及川栞(不来方高-天理大)は、今年を「さらに成長するための1年」と位置付け、初の五輪代表入りを目指し、貪欲にピッチを駆け回る。

 及川が初めてオランダに渡ったのは、ソニーに所属していた16~17年シーズン。シーズン後は帰国し、日本代表やソニーでプレーする期限付き移籍だった。翌17~18年シーズン前期も引き続きオランダでプレーする中で「競技力を高めるため、もっと集中したい」と昨年ソニーを退団、完全移籍した。

 世界ランク1位の強豪国・オランダでの初年、「一緒に戦う世界トップレベルの選手から『東京五輪の決勝で会おうね』と言われた。向こうは半分冗談だっただろうけど」と及川。ただ、「あれで完全に火が付きました」と刺激を受けた。

 速さのあるオランダで「ピッチ上ではもっと闘争心を前面に出せ。優しさを捨てろ」と言われ続けた。プレースタイルだけでなく、ターンやドリブル、ディフェンスなどあらゆる最新のテクニックを学び、日本では得られなかった技能がいくつも身に付いた。

 「日本で開かれる五輪に選手で出られるなんて、一生に一度。世界一のディフェンダーとして、その舞台に立ちたい」。16年リオ五輪は選考の最終盤で代表入りを逃しただけに、初の五輪出場への思いは誰よりも強い。