奥州金ケ崎行政事務組合消防本部(阿部保之消防長)は10日、奥州市水沢大鐘町の同本部で、外国人からの救急要請に通訳を介して容体などを確認する多言語通訳対応訓練を初めて実施した。釜石市などが会場となる2019年ラグビーワールドカップ(W杯)などで、海外からの観光客の増加が予想され、外国語でも円滑な消防活動ができるように対応を確認した。

 職員ら約30人が参加。▽自宅で腹痛を訴えた▽雪道で転倒し右肩を負傷した-という二つのケースを想定し、市内在住の中国人と米国人各1人が傷病者役を務めた。

 119番通報を受け、現場に到着した隊員が、携帯電話で提携するコールセンターにつなぎ通訳を要請。傷病者役から氏名や年齢、痛む箇所を聞き取った。水沢消防署の大内駿消防士(28)は「通訳を介すので意思疎通が難しかった。余計な言い回しは時間のロスにつながり、実際の現場では、簡潔な言葉で状況を聞くよう心掛けたい」と学びを得た様子だった。