商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、兵庫県西宮市の西宮神社で10日早朝、門から本殿まで走り抜けて参拝一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」があり、北上市立花の会社員阿部美由紀さん(36)が、女性として初めて開門の門押さえ役を務めた。広島県福山市の消防士山本優希さん(22)が先頭で本殿に飛び込み、平成最後の「一番福」となった。

 西宮神社によると、約5千人が参加。釜石市で津波避難の訓練を兼ねて開催されている「韋駄天(いだてん)競走」で女子の部最先着の「福女」に2年連続で輝いた阿部さんらが午前6時、太鼓の音を合図に高さ約7メートルの赤門を開けた。

 くじ引きで選ばれた最初の108人を皮切りに参拝者が境内の石畳約230メートルを全力疾走。韋駄天競走のゴール地点、仙寿院の名入りの法被姿で臨んだ阿部さんは「門を外から押されることはなかったが、開門後の迫力がすごかった。東北に福男のエネルギーを持って帰りたい」と力を込めた。