大槌町の旧役場庁舎解体を巡り、平野公三町長は9日の記者会見で、本体の解体工事に先立ち、被害を後世に伝えるために保存する外壁の掛け時計など遺物の取り外し作業を、15日から開始すると発表した。遺物の搬出に数日かかるため、今月中旬としていた本体解体の着手は、工事の差し止めなどを求めた住民訴訟の判決日の17日以降となる見通し。町長が解体に向けた姿勢を崩さない中、判決内容とそれを受けた町側の対応が大きな焦点となる。

 町が旧庁舎から搬出するのは時計と▽町職員が避難に使った屋上に通じるはしご▽庁舎正面入り口の町章▽津波の影響でゆがんだ照明器具▽屋上のパラボラアンテナ▽屋上の旧2級基準点―の計6点。15日から作業を開始するが、重機の手配などの関係で数日かかる見込み。平野町長は「準備が整い次第進める」と述べるにとどめ、15日に本体解体の日程を明らかにする考えを示したが、着手日は17日以降になる見通しだ。