ラグビーの日本代表は、これからの日本の縮図かもしれない。南アフリカ、ニュージーランド、韓国、フィジー。暮れに発表された代表3次候補38人のうち17人を外国出身の選手が占めた

▼ラグビーには「3年間住めば国の代表になれる」規定がある。このスポーツそのものが多国籍の色彩を帯びている。だから、日本代表の合言葉は「ワンチーム」。国籍をバリアーにせず、同じ目標に向けて力を結集する

▼明けた2019年、平成の次の日本は「ワンチーム」元年だろうか。この春から最大34万人の働く外国人を受け入れる。国が多国籍の色彩を帯びる中、外国人材を快く迎え、分断やバリアーなき社会をつくる課題がある

▼外国人労働者を「私ども皆が温かく迎えることができるよう願っています」。天皇陛下は暮れの誕生日会見で、あえて呼び掛けられた。平成後の新時代に、改めて国民の「統合」を願ってのことだろう

▼もう一つ、ラグビー日本代表には「グローカル」の合言葉もある。グローバルな集団だからこそ、ローカルの視点も大切に―と選手が決めた。釜石でワールドカップ(W杯)を開く今年の岩手に重なる

▼3月の三陸鉄道リアス線開通、夏の三陸防災復興プロジェクト。多くの外国客と触れ合う1年にしたい。グローバルとつながり、ローカル岩手の復興へつなげる年に。