第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体2018」が開幕した。県勢は2年ぶりに37正式競技にフルエントリーし、男女総合成績(天皇杯)20位台を目指す

▼一昨年の本県、昨年の愛媛と2年連続で開催県は天皇杯を逃し、東京が栄冠に輝いた。五輪を控え、スポーツでも東京一極集中が進むのか。開催県が巻き返すのかも大きな注目点の一つだ

▼地元が必ず総合優勝することに批判があったのは事実だが、このまま東京が勝ち続けることになれば、都道府県対抗の形式そのものの見直し論も出てくるのではないか。実業団や大学が集まる大都市圏が強いのは、ある意味当たり前だ

▼では地方は競技の「集中と選択」をすればいい-というものでもないだろう。ほぼ半世紀に一度回ってくる祭典だ。地域のスポーツ振興や底上げにつなげることが、国体の最大の存続意義といえるからだ

▼本県は地元開催だった2年前は2位、昨年は14位だった。今回の目標は20位台。先催県では2年ぐらいで急落する例が多いのだという。地方の県が一定レベルで強化し続けるのは無理なのかもしれない

▼天皇杯を獲得した1970年の岩手国体から3年後、本県は13位に終わり本紙は「選手強化、底辺拡大の“遺産”がすっかり底をついた」と指摘した。競技力の維持や向上は古くて新しい課題だと痛感する。