2020年の登録を目指す世界文化遺産候補となっている一戸町の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、文化庁は28日、今月中としていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)への暫定版推薦書の提出を先送りすることを決めた。同時期の登録を目指す自然遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島(いりおもてじま)」(鹿児島、沖縄県)との一本化の作業が政府内で進んでいないことが要因とみられ、同庁は「関係省庁で調整中」としている。

 当初、暫定版の推薦書の提出期限は9月末とされ、4道県(北海道、青森、岩手、秋田県)の事務局を務める青森県が、文化庁を通じてユネスコに提出することになっていた。既に暫定版は完成してるが、同庁から青森県に対して「提出を控えてほしい」との要請があったという。

 同庁世界文化遺産室の渡辺栄二室長は「関係省庁間で調整を続けているため」と述べるにとどめるが、推薦候補が一本化されていない現状で、提出はできないと判断したとみられる。