禁止薬物問題を受け、岩手競馬を代表する二つのレース、マイルチャンピオンシップ南部杯(10月、ダート1600メートル、Jpn1)と桐花(とうか)賞(12月、同2千メートル)から、今年は「農林水産大臣賞典」の冠が消えることが27日、分かった。組合が取り消し申請した。ともに歴史と格式を誇る重賞競走。看板に傷が付く格好で、岩手競馬には痛手となる。

 南部杯は1988年に始まり、盛岡競馬場を舞台に、中央所属馬も出走しダートのマイル(1600メートル)王者を決める国内最高クラスのレース。桐花賞は75年創設で、歳末の水沢競馬場で行う岩手競馬のグランプリ競走として名高い。ともに大臣賞典の冠が消えるのは初めてだ。

 農林水産省競馬監督課と組合によると、冠は毎年申請して了承を受ける。10日に発生した2度目の薬物問題を受けて組合が20日、今年開催分の取り消しを申し出た。賞状を授与する大臣賞がなくなる。賞金には影響しない。