大槌町の大槌まつりは23日までの3日間、町内で開かれている。22日は大槌湾内で東日本大震災後初めてとなる引き船が行われ、郷土芸能団体が船上で舞い、大漁や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願。多くの町民らが復活を祝った。

 みこしを載せた船を中心に12隻が連なり、同町安渡の大槌魚市場を出港。弁財天を祭る蓬莱(ほうらい)島付近で神事を行い、湾内を約2時間周回した。町内の神楽や鹿踊り、虎舞などの団体のメンバーも各船に乗り、悪天候を振り払うような威勢のいい掛け声と元気な姿を届けた。

 同市場は来場者で埋まり、船上の家族や友人に手を振り、熱心に写真を撮った。同町赤浜の漁師岩間東八郎さん(76)は「漁師町としての昔の光景を思い出した。大漁を願う引き船の復活が町全体の盛り上がりにもつながる」と見守った。