花巻市高木のアマチュア写真家、福盛田弘さん(76)は市内の養護老人ホーム入所者の顔写真を撮り続けて今年で40年目を迎えた。当初はポートレートの練習のために始めたが、今では喜ぶ顔を見るのがやりがいとなり、妻の美奈子さん(76)と毎年敬老の日に合わせて撮影し、写真をプレゼントしている。

 2人は21日、同市湯口の市養護老人ホームはなまき荘(高橋清子施設長)を訪れた。美奈子さんがモデルとなる入所者に「お若いですね」「きれいですよ」と声を掛けて襟元や髪形を整え、弘さんが愛機のシャッターを切る。入所者は照れくさそうにしながらもにこにこと笑い、温かな雰囲気に包まれた。

 モデルを務めた平賀キミさん(92)は「昨晩は楽しみで眠れなかった。写真を撮ってもらえてとてもうれしい」とはにかんだ。

 1979年、カメラが趣味の弘さんが「年輪を重ねた方々の表情を撮りたい」と始めたのがきっかけで、以来毎年同施設を訪れて新しい入所者ら10人ほどを撮って写真を施設に贈っている。