西和賀町湯本の温泉旅館一城(いちじょう)=佐川圭館主=は、ツキノワグマの脂を原料に使ったベアオイルボディーソープを開発し、町内で販売している。捕獲となったクマは猟師が自家消費するが、天然の保湿効果に着目し商品化。県内でも近年、クマの目撃や被害件数が増加する中、クマとの「共生」を続けている西和賀の恵みを生かした。

 ボディーソープはクマの脂のほか、蜂蜜やアロエなどを配合。ボディーソープ・ヘアケア商品メーカー、フタバ化学(名古屋市)がクマの脂の安全性を確認し製造。一城が約600本の販売と温泉旅館浴場内で利用者に提供する。材料となるクマの脂は西和賀町内の猟師から譲り受けている。

 クマの脂は、やけどの治療など伝統的な使用のほか、肌への浸透力や保湿に優れている。佐川さん(45)は、同町で昔からなじみの深いマタギ文化を特長にしようと、約1年前から同社と開発を進めた。

 1本300ミリリットル入り1640円(税込み)。一城のほか、同町の道の駅錦秋湖や湯夢(ゆめ)プラザで販売している。問い合わせは一城(0197・82・3791)へ。