【米アナハイムで本紙特派員・小田野純一】岩手の二刀流が、打者として米大リーグに大きな足跡を残した。エンゼルスの大谷翔平選手(24)=花巻東高=は、15日(日本時間16日)のマリナーズ戦で日本選手2人目となるシーズン20号を放ち、駆けつけた県民らのほか、マリナーズのイチロー会長付特別補佐もうならせた。底知れぬ打撃力はシーズン終盤も米球界の注目を集め続けている。

 「初めてのホームランバッターが日本人として(メジャーに)来たなという感じ。今日の20本目がどうかは置いておいて、そんな感じがずっとしていた」。初めて目前にした大谷選手の本塁打に、イチロー特別補佐は高評価を示した。

 この日も中堅方向への本塁打。左翼方向へも伸びる打球を放つ長距離打者の打撃に「誰が見てもそう。それは僕が説明する必要はない。(20号は)ちょっと詰まり気味だった。やっぱりあれがセンターにいくというのはホームランバッターでしょうね、初めての」と「初めて」を強調した。

 右肘の負傷で今季の登板がなくなり、チームのポストシーズン進出もついえたが、本拠地エンゼルスタジアムには多くの日本人が詰めかけている。本県のファンも増えており、花巻市西大通りの山田泰敬さん(67)、優子さん(63)夫婦は花巻東高のタオルを掲げて応援。「目の前で本塁打を見られて良かった。まだまだ若い。ぜひ二刀流を続けてほしい」と今後の活躍を期待した。