【北海道苫小牧市で報道部・八重樫和孝】北海道胆振(いぶり)東部地震で震度5強の揺れに見舞われた水産加工業川秀(山田町、川端秀典社長)の苫小牧工場(苫小牧市)は11日、操業を再開した。東日本大震災から7年半。その教訓から従業員42人の安否確認を速やかに行い、停電の解消や輸送網の正常化に伴い、早期再開にこぎ着けた。従業員は「無事に再開できてよかった」と安堵(あんど)している。

 同日は午前8時前から従業員が出社し、主力製品のオホーツク海産のホタテ貝柱を手早く切り分け、急速凍結機のラインにのせた。すしネタや刺し身用として首都圏や関西圏にフェリー航路で出荷する。

 苫小牧港付近に立地する同工場は、地震による大きな被害はなく、加工用の在庫は、停電時も数日間保管できる市内の冷蔵庫に預けて廃棄を免れた。

 ただ、電力の供給量は被災前に届かず、当面は余震に警戒しながらの作業となる。工場長の畑中大輔さん(44)は「水産加工は電力がないと仕事にならない。従業員の生活のため、安全に配慮しながら操業したい」と意気込む。