どなたもどうかご覧ください-。宮沢賢治や石川啄木、金田一京助ら多くの文人を輩出し、県下一の進学校としても知られる盛岡一高(盛岡市上田)のホームページで、盛岡弁を紹介したユニークなページがある。学校へのアクセス案内のページで「道幅は一高に近づくほど狭くなり、ついには…」と物語の始まりのような遊び心ある文章と、盛岡弁を独自の考察を交えて紹介するなど「盛岡愛」にあふれる内容だ。

 学校へのアクセスについて、タクシー利用の場合は「運転手さんには『いちこうまで』の『こ』だけを高く発音」と盛岡弁の利用を推奨。バスの場合は「バス停から校門まで徒歩28秒、ダッシュ15秒」と案内する。フォントの大きさでイントネーションを表現するなど凝った作りで「方言初心者」にも分かりやすく伝えている。

 他にも「盛岡弁のエッセンシャルズ」として例題を紹介。「もりおか」→「もりょーが」→「もりょが」=寒冷期は長音を一音節に短縮して体温の低下を防ぐ=など独自の考察も加える。

 盛岡一高は1880年に「公立岩手中学校」として設立され、県内で2番目に歴史がある高校。文学界や経政界に多くの人材を輩出し、1896年に小説家・野村胡堂、言語学者・金田一京助が入学、98年からは歌人・石川啄木、1909年からは作家・宮沢賢治も学んでいる。

 学校によると、ホームページができたのは20年ほど前で、歴代の担当者が改修や情報更新を重ねてきた。アクセス案内のページはいつ誰が作ったのか今となっては把握していないが、6年前にリニューアルした際も「一高らしさがあり面白い」とそのまま受け継がれてきたという。


 同校OBで盛岡弁の継承に取り組むもりおか歴史文化館(盛岡市内丸)の畑中美耶子館長は「盛岡弁の良さをたくさんの方々に知ってもらいたい」と歓迎。ページにある「盛岡弁のエッセンシャルズ」を特別に動画で紹介していただいた。