国産漆の生産量日本一を誇る二戸市で8日、浄法寺漆の今季初出荷が行われた。国宝など文化財修復で質の高い浄法寺漆の需要が高まり、4年前から漆掻(か)きシーズン中に出荷時期を前倒しした。今年は職人数増により、前年より20%多い1・2トンの生産を計画する。

 同市浄法寺町で初出荷式を行い、県浄法寺漆生産組合の漆掻き職人ら15人が約170キロを持ち込んだ。7月中旬までに採った「初辺(はつへん)」と呼ばれる漆で、浄法寺漆の認証委員が色や粘りなど品質を検査した。

 同組合は以前、シーズン後にまとめて出荷していたが「早く入手したい」との要望を受け2015年からシーズン中に変更。漆は今年から1キロ5万2千円(昨年比4千円増)で取引され、認証された浄法寺漆は文化財修復業者などに送られる。