2019年ラグビーワールドカップ(W杯)の会場となる釜石市鵜住居(うのすまい)町の釜石鵜住居復興スタジアムが完成した。豊かな自然に囲まれた新たな競技場は東日本大震災の教訓を伝える場でもある。震災からまもなく7年5カ月。復興の歩みを国内外に広く発信し、熱戦の日を待つ。

 青々とした芝生がグラウンド一面に広がり、メインスタンドの白い大屋根が「羽ばたき」と「船出」を表現する。東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた鵜住居地区を望む新スタジアムに入ると、復興の歩みと関係者や住民らの熱い思いを感じる。

建設途中の釜石鵜住居復興スタジアム=3月3日(本社特別機で撮影)

 震災津波で全壊した鵜住居小、釜石東中の跡地など約9ヘクタールの敷地に国内12の開催都市で唯一新設された。整備状況を見守ってきた釜石東中の佐々木賢治校長は「変化を見ながら日々生活してきた子どもたちは、自分たちも関わり、役割を果たしたいと強い思いを持っている」と感慨を深める。

 4年に1度の15人制ラグビーW杯は日本で初開催。20カ国・地域が出場し、来年9月20日~11月2日、計48試合を行う。釜石市での試合は来年9月25日と10月13日に行う。