花巻市豊沢町と同市桜町をつなぐ豊沢橋が27日、架け替え工事が終わり開通した。同日は宮沢賢治の誕生日で、橋の両端の親柱には賢治ゆかりの言葉を刻んだ。現地で同日開通式を行い、地元住民や関係者約280人が開通を喜んだ。

 開通式で上田東一市長は「前の橋は賢治が亡くなった1933年に完成し、新橋が開通する今日は賢治の誕生日とあって縁を感じる。市民に愛され続けることを願う」とあいさつ。交通安全祈願祭も行った。

 花巻小金管バンドの演奏と共に市消防団が祝賀放水し、全員で渡り初めした。近くの第二若葉、南城両保育園の幼児や住民らが笑顔いっぱいに橋を渡った。

 橋は同市豊沢町の賢治の生家に近く、橋の北側には雨ニモマケズを記した手帳と羅須地人協会、南側には童話作品銀河鉄道の夜をモチーフにした親柱を設置した。市道上町成田線の一部で長さ133メートル、幅15メートル。事業費は約16億9千万円。