奥州市の新市立病院建設計画が迷走を続けている。21日には市総合水沢病院(半井(なからい)潔院長、145床)の常勤医全15人が小沢昌記市長に早期建設を求めて連名の抗議・声明文を提出した。現状にいら立つ半井院長も退職届を出すなど市と医療現場は亀裂を深めるが、休止中の建設に向けた有識者会議は再開のめどが立っていない。

 酒勾(さかわ)章、菊池淳両副院長ら医師11人が市役所を訪れ、小沢市長に書面を手渡した。新病院計画を進めるため地域の公立病院、診療所の再編や年内の会議再開などを迫った。

 半井院長は6月、小沢市長宛てに退職届を提出しており、抗議文では院長が退職届を撤回するための行動も求める。菊池副院長は「(建設に向けた見通しが見えないと)若い医師が集まらず、医師が高齢化するなど負のスパイラルが生じるのが怖い。迅速に対応してほしい」と訴えた。