【大阪支社】「岩手から日本一」の夢は後輩たちに引き継がれた。兵庫県西宮市の甲子園球場で9日行われた第100回全国高校野球選手権大会1回戦で花巻東は下関国際(山口)に2―4で敗れたが、スタンドの大応援団は逆転勝利を信じ、最後まで思いをつないだ。

 生徒や父母会、市民ら約千人の大応援団は一塁側スタンドに集結。一投一打に熱視線を送り、野球部員らは力いっぱいメガホンをたたいた。

 チームは先輩の菊池雄星選手(西武)、大谷翔平選手(エンゼルス)のように突出した個人の力はないと意識を共有。みんなの力を結集して勝とうと「繋(つなぐ)」をスローガンに掲げてきた。

 ベンチ、スタンドが一体となって追い続けた勝利にはあと一歩届かなかった。野球部の応援リーダーを務めた照井汰槙(たいしん)さん(3年)は「後輩はまたこの場所に戻り、勝ち進んでほしい」と目に涙を浮かべながら語った。