2013年に東日本大震災の被災者お見舞いで遠野市を訪れた皇后さまが詠まれた遠野の歌を刻んだ歌碑が4日、同市新町のあえりあ遠野前に建立された。2年前に結成した市民有志による実行委員会(角田幸四郎会長)が働き掛け、市内の約6割に当たる6千世帯余、157の企業・団体が協賛。建設費の全てを賄った。来年4月に退位される皇后さまへの敬意を込め、遠野の誇りとして市民総意で作り上げた新たな郷土の象徴は、15日に行う除幕式でお披露目される。

 歌碑は盛岡市玉山産の花こう岩「姫神小桜」を用い、幅3・15メートル、高さ1・5メートル。皇后さまが遠野で詠まれた「何処(いずこ)にか 流れのあらむ 尋(たづ)ね来し 遠野静かに 水の音する」(原文のまま)の歌を刻んだ縦0・9メートル、横1・5メートルの文字盤をはめ込んだ。歌碑の隣には説明碑を設けた。

 皇后さまは5年前の13年7月4日に天皇陛下と遠野市を訪問され、市内の仮設住宅では被災住民一人一人に声を掛けて励まされた。同日夜はあえりあ遠野に宿泊された。