宮古市近内の尾形洋子さん(48)は3日、同市末広町に障害の有無に関わらず多くの人が集える「つなぐカフェすまある」を開業する。ダウン症の次男音和(とわ)ちゃん(3)を育てる中で気付いた「障害がある人も健常者も根本は同じ」という思いから、市民が理解を深める拠点づくりに一念発起。障害者と健常者が日常的に交流し、あらゆる世代の居場所となるカフェを目指す。

 開業を控えた2日、尾形さんは駆け付けた関係者約20人を前に「障害がある人も気楽に来られる、笑顔あふれる場所にしたい」と意気込みを語った。

 淡々と始まった尾形さんのあいさつ。だが、音和ちゃんが生まれた2015年1月を思い出し、急に涙が浮かぶ。「心臓に穴が開いている」「染色体異常の可能性」。尾形さんは突きつけられる病状に「言葉がでなかった」と振り返る。

 病気への知識がなく、不安な日々が続いた。転機は音和ちゃんが生まれた約半年後に県立宮古病院に開設された、ダウン症外来。医師や同じ境遇の親に出会い、気持ちが楽になった。

 16年にダウン症、染色体異常の子を持つ人でサークル「すまある」を結成。理解が進まない状況に「障害者と接する機会をつくればいい」とメンバーとカフェを開く決意に至った。

 開店時間は午前10時~午後5時(変更あり)。不定休。