奥州市で6月30日に発生した局地的な集中豪雨で、市道の損壊など140件を超える被害が確認されたことが2日、市のまとめで分かった。被害は水沢、江刺、前沢の一部地域に集中。激しい雨に打ち付けられてのり面が崩れるなどし、市道6カ所が通行止めとなったままになっている。農地など被害はさらに拡大する見込みだ。

 市危機管理課によると、30日の豪雨で、床上浸水2件、床下浸水17件の報告があった。自宅の玄関付近まで浸水した同市前沢字五十人町の菊池富雄さん(69)によると、雨が激しくなってから30分もたたないうちに自宅前の水路があふれた。「外を見て気にしていたが、一気に水があふれてきた。経験のない強い雨だった」と驚いていた。

 市維持管理課によると、市道などへの被害は1日午後6時現在で143件。内訳は水沢地域54件、江刺地域46件、前沢地域40件と集中した。「路面の洗掘」78件や「のり面の崩壊」31件が多く、「冠水」も12件。千葉裕幸都市整備部長は「想定を上回る雨量により、側溝の水があふれてしまったところがある」と説明する。