NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

小中と連携、地元理解

 NIEによる小中高連携で、地域の未来を守る-。宮古水産高(楳原健校長、生徒251人)の村上美香教諭(26)と久慈東高(木村克則校長、生徒557人)の原田智生教諭(40)は、「復興缶詰」の製作や壁新聞を通じた防災意識の向上など両校の取り組みを紹介した。

「復興缶詰」を手に成果を語る宮古水産高の村上美香教諭

 宮古水産高は、新聞で知った災害時の缶詰の重要性に着目し、小学生がラベルを描き、中学生がレシピを考案、高校生がサンマを使った煮物の缶詰めを担当。村上教諭は「小中学生との交流で復興への意識を共有し、生徒の自主性が増した」と説明した。

 久慈東高は、生徒が壁新聞を作り、地元小中学生に震災の教訓を伝える。懸念される水害を想定して避難場所の考察も行い、災害から命を守る教えを徹底した。原田教諭は「連携学習を通じて生徒が地元を理解し、帰属意識も高まった」と手応えを語った。