NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

被災地支援 関心高め

 盛岡市の盛岡聴覚支援学校(石川敬校長、幼児児童生徒47人)の千葉信子(のぶこ)教諭(59)らは、「復興・防災学習と寄宿舎の取り組み」をテーマに発表した。復興教育に新聞を活用する工夫を紹介。防災意識だけでなく、聴覚に障害のある子どもにとって大事な読解力の向上にもつながっていることを報告した。

 中学部では、新聞記事を読んで被災地の様子や変化を学習。被災地支援の歩みやまちづくり、防災の工夫などのテーマを設定し、グループごとに壁新聞作りに挑戦している。

 同校では寄宿舎でも、社会の出来事などを紹介する壁新聞を作って掲示。異年齢交流にもつながり、興味の幅を広げている。

 「新聞が身近になり、社会への関心が高まった。文章を読むことにも抵抗がなくなった」と成果を語った千葉教諭。「今後は復興、防災についての個人新聞を作りたい」と継続を誓う。