NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

筋道立て理解度向上

 岩泉町の岩泉小(高橋和江校長、児童149人)は西川亮教諭(44)と昨年度まで同校に勤務していた野月一隼(かずと)教諭(37)=盛岡・緑が丘小=が発表した。算数の授業で理解した内容をはがき大の新聞にまとめる取り組みを伝えた。

 テーマは「算数はがき新聞で育てる数学的コミュニケーション力」。児童は学んだことを新聞のように見出し、本文、図などにまとめる。筋道を立てて考える力を養うため、論理性のある新聞記事の構成と関連づけた。評価を行い、学力の可視化にもつなげている。

 2016年からの導入後、全国学力・学習状況調査では算数の理解度に関する質問で肯定的な回答が増加。記述式問題の空欄が減るなどの変化もあったという。児童が自身で苦手分野を把握できることも成長につながっている。

 高知県四万十市の西土佐中の岡田英祐教諭(35)は「児童の理解度が分かるいい教材だ。授業の改善につながる」と参考にしていた。