NIE全国大会盛岡大会は最終日の27日、盛岡市のアイーナで分科会を開き、小中高校8校の公開授業や7校の実践発表、1校1団体のポスターセッションを行った。沿岸被災地の大槌町では特別分科会として、小中一貫校の大槌学園が復興をテーマに授業を公開した。地域や自分を知るきっかけとして、文章力や読解力を養う教材としてなど、学校現場のさまざまな取り組みを紹介。子どもたちの声が響く活気あふれる授業を繰り広げ、参加者は熱のこもった議論を交わした。

論理的な思考力育む

 一関市の磐井(いわい)中(皆川啓(ひろむ)校長、生徒491人)の1年2組担任の阿部信博(のぶひろ)教諭(45)は「主権者教育における新聞活用の在り方」をテーマに発表。教育関係者約70人を前に、主権者として求められる論理的思考力などを育むために本年度実践した授業について説明した。

 1、2年生では地理、3年生では公民的分野の授業で新聞を活用。例えば、出生数減少の記事から人口減少によるデメリットを生徒らが議論し、労働力減少や少子高齢化の進行、文化・伝統の喪失などの影響があることなどを学んだ。

 阿部教諭は「新聞を通じ生徒が考察することで、現実社会の問題を考えることができた一方、教師が記事内容を十分に理解する時間の確保も課題」と指摘。各県の教諭からは「主権者教育なので保護者や地域など他者との対話もあってもいい」「課題設定をもう少し簡単な内容に見直してもいい」などの意見も出た。